お土産音源は、音源をAndroid携帯にダウンロードしてもらうというアイデアです(現在のiOS端末は、通常の使い方では、ファイルのダウンロードが許可されません)。

Androidでは、ほとんどのウェブサイトがパソコン同様に使えますので、オンラインストアで音源を売っていれば、必然的に音源を購入してダウンロードできるわけで、特段、お土産音源などというコンセプトやアイデアは必要ない、と思うかも知れません。

名前が売れていて、ネット上で検索してもらえるアーティストは、放っておいてもオンラインストアにファンが集って、楽曲を買ってもらえるでしょう。しかし、ほとんどのインディは、市場で名前が認知されていません。偶然オンラインストアで「発掘」されるなどというのは、夢のまた夢です。

となると、音楽ファンが集まるライブあるいは店頭などで露出し、その目に留まる必要があります。

これまでは、そこでCDを販売してきたわけですが、Androidをターゲットにした場合、CDという選択肢はもうありません。そこで、音楽ファンとの直接の接点からダウンロード販売に誘導するための媒体たりえようというのが、お土産音源の根本の考え方です。

モバイルアプリのページでも触れていますが、ライブや店頭で面白いバンドを見つけたのでバンド名を覚えて、あとで検索しようと思って家に着いたらバンド名がうろ覚えで検索を諦めたというのは、よく聞く話です。

では、ライブ会場で、今すぐAndroidにダウンロードできますよ、と言って、ミュージックカードを販売したらどうでしょう? その価格にもよるでしょうが、手が出しやすい価格なら、とりあえず買って、Wi-Fiが使える喫茶店やファーストフード店でダウンロードしてくれるのではないでしょうか? 仮に家に帰るまでダウンロードしないにしても、CDと違って、カードはかさばらないので買いやすいのではないでしょうか?

あるいは、無料で1曲ダウンロードできますよ、というミュージックカードを配ったらどうでしょう? 興味を持ったバンドのカードなら、とにかくもらって買えると思いませんか?

こうして考えると、お土産音源というコンセプトは、ミュージックカードと非常に親和性が高いことが分かります。

インディのためのCDに代わる媒体を探す、というお土産音源の当初の考えは、今、ミュージックカードという結論に集約されつつあります。もちろん、それが正しい答えであるかは、まだ分かりません。ミュージックカードが一般に定着するかさえ、まだ未知数です。

しかし、CDが売れなくなり、インターネット接続の過半数がスマートフォンになり、もっとも普及する携帯ミュージックプレイヤがスマートフォンになった将来、ダウンロードと音楽ファンとの接点となる新しい媒体が必要なのは明らかです。インディは、何にでもトライできる自由を持っていますから、スマートフォンをターゲットにミュージックカードを使ったダウンロード販売(あるいはプロモーション)を試してみても良いと思います。