ライブ・スワッピングはインディバンドのプロモーションとして古くからあるコンセプトですが、言葉としては比較的新しいものでしょう。

ライブ・スワッピングには、大きく分けて次の2種類の方法があると考えられています:

1)離れた場所で活動するバンド同士が、互いのバンドのライブをブッキング/サポートする。

インディバンドがツアーを企画するのは大変です。特にファンが存在しない離れた場所でライブをやるとなれば、赤字は覚悟の上で、プロモーションと割り切るしかないでしょう。しかもお客さんが少しでも来ればいいですが、場合によっては0人か、それに近い状況も考えられます。

そこで、離れた場所で活動するバンド同士が互いのバンドのライブを企画、ブッキング、プロモートし合うのがライブ・スワッピングです。特に互いのバンドのライブに対バンとして出演させてもらうのが、インディのライブ・スワッピングでは理想と考えられています。

それぞれのバンドがある程度の固定ファンを持っていれば、それぞれのファンにまとめてアピールするいいチャンスだからです。しかも、自分が好きなバンドがお薦めするバンドとなれば、ファンも最初から親しみを持ち、優しい目で見てくれるでしょう。CDやTシャツを持ち込んで販売した際も、「ちょっと応援してやるか」となるはずです。

2)離れた場所で活動するバンドのメンバーが、互いのバンドにゲスト出演する。

さすがにバンド全員が遠路はるばる移動するのはつらい、という場合は、主要なメンバーだけが互いのバンドのライブにゲスト参加することもいいアイデアです。「僕らが大好きなバンド、Indierevのリーダが、はるばる北海道から横浜まで、応援に来てくれました!」とやって、一緒に演奏すれば、ファンも「Indierev、いいじゃんか」となるはずです。

もちろん、演奏をばっちり決めて、バンドの実力をアピールし、持ち込んだCDなどをせっせと売ったり配ったりしましょう。

では、どうやってスワッピングの相手を捜すのでしょうか? 数年前ならMySpaceでフレンドになったバンドの中で、音楽的傾向の似た感じのバンドにメッセージを送り、いい感触を得たら、スワッピングの話を持ちかけることができました。でも、MySpaceが事実上なくなった今、日本でスワッピングに使えるサービスが存在しない状態です。

しかし、2014年3月にイタリアで成功している
SpliGigsというサービスが日本に門戸を解放したので、日本のインディもこのサービスを使ってみるのが良いかも知れません。SplitGigsについては、使い方を簡単に説明したページも用意しました。

注意するのは、「お互い」にプロモーションを手伝う、ということを忘れないことです。自分たちの宣伝に相手を利用するというやり方は、一度はうまくいっても、その後が続きません。あるバンドとのスワッピングがうまくいったら、別のバンドからも申し込みが来るはずです。そうやって、少しずつスワッピングの輪が広がれば、いずれは自分たちだけでツアーが組めるようになるかも知れないでしょ。