モバイルウェブ

Android向けFlash Playerの終了

2012年6月にAdobeが発表した通り、この8月15日で、モバイルブラウザ向けFlash Playerの提供が終了した。

今後、AndroidでFlashの再生はできなくなる(Adobe Airを使う道は残っている)。

リッチでインタラクティブなコンテンツの再生に重宝したFlashがAndroidに対応しないとなると、代替技術を探す必要があるが、欧米主要国のネット利用者の過半数がパソコンでなく携帯端末という時代を迎え(日本では、以前から過半数が携帯端末だ)、俄然注目されているのが、モバイルウェブだろう。

モバイルウェブは、通常のホームページと同じようにURLを指定すると開くが、開いたページは、スマートフォンのネーティブアプリ同様の動作をするという、携帯端末を想定した技術である。

ブラウザが対応していれば、パソコンでもスマートフォンでも、プラットフォームに関係なく、同じように動作する点も特長だ。

とはいえ、モバイルウェブのHTML5+CSS3+Javascriptという開発環境は、誰でもすぐに使用できるものではない。また、FireFoxやOperaなど、完全対応していないブラウザもある(これは、HTML5自体が、まだ確定した業界標準仕様ではないこととも関係しているだろう。確定すれば、すべての主要ブラウザが完全対応するはずだ)。

いずれにしろ、Flashを使ったウェブサイトをAndroidで利用することは、今後できなくなるわけだから、これからホームページを作る、あるいはリニューアルを予定しているインディは、モバイルウェブの使用も検討したほうが良い。まだまだネット上に情報は少ないが、「モバイルウェブ」と「バンド」と「アプリ」などで検索して調べてみるとよいだろう。

モバイルウェブについて

先日、モバイルアプリについて書いたところ、すでに公式ホームページもあり、ブログもあり、Mixiもあり、Facebookもあり、Twitterもあり、と、最新情報を発信するために更新し続けなければならないメディアがたくさんありすぎて、さらにモバイルアプリも扱うなんて無理だ、という反応がありました。

一つ誤解して欲しくないのは、indierevolution.jpでお勧めしているモバイルアプリは、iOS端末やAndrodi端末専用の、いわゆるネーティブアプリではなく、モバイルウェブと言う手法で開発されたアプリであるという点です。

モバイルウェブは、HTML5、CSS3、Javascriptという技術で開発された、新しい形式の「ウェブサイト」です。だから、HTML5、CSS3、Javascriptに対応しているiOSやAndroidのようなスマートフォンで開くと、どちらでも同じように、あたかもネーティブアプリであるかのごとく動作するのです。

そして、最近では、Google ChromeやApple Safariのようなウェブブラウザが、HTML5、CSS3、Javascriptに対応しているので、PCでもMacでもモバイルウェブをChromeかSafariで開けば、スマートフォンで開いたようにアプリとして使用できます(パソコンの画面は大きいので、サイズのバランスは少し変になるでしょう)。

IEとFirefoxについては、HTML5、CSS3、Javascriptに完全対応していないため、正常に表示させられませんが、こうしたウェブブラウザも遅かれ早かれ、完全対応するでしょう。

つまり、モバイルウェブで開発されたモバイルアプリなら、近い将来、スマートフォンに限らず、パソコンでも普通に利用できるようになるのです。

となると、先を見越して、今からモバイルウェブを用意しておき、時機が来たら、公式ホームページをモバイルウェブに統合するというのは、よいアイデアのように思われます。

すでに使っているメディアにさらにモバイルアプリが増えるのでなく、冒頭で触れた「公式ホームページ」をモバイルウェブに置き換えるわけですから、手間が増えるということはないでしょう。