ダウンロードカード

ダウンロードカードのFizzKicksがアップグレード

インディ向けミュージックダウンロードカードのサービスを提供するFizzKicksがアップグレードされた。

これまで正式な発表がなかったので取り上げなかったが、実は2014年の11月には新しいシステムが稼働しており、すでに新しいシステムで動作するカードも使われている。

2014年の11月22日には、米ニューヨークの
Robin's Egg Blueのジャパンツアーで、当日のライブ音源が翌日にはダウンロードできるカードがチケットとして販売され成功したようだ。

新システムは、後述するように多くの点が旧システムと異なるため、旧システムのアーティストアカウント、コンテンツ、ダウンロードカードなどは新システムに移行できない。旧システムは、URLが若干変更されたが当面は並存して行くということで、若干の混乱はあっても大きな問題は起きないだろう。

旧システムを利用していたアーティストが新システムを利用するには、新たにアカウントを作成してコンテンツもアップロードし直す必要がある。その際には、可能な限り旧システムと同じアカウント情報で登録した方が無難だ。

新システムの主な変更点は次の通り:

1)旧システムで使われていたFlashは使われていない:Flashを排除し、HTML5およびCSS3を採用したことで、iPhoneなどのiOS端末でも利用できるようになった。なおInternet Explorerについてはブラウザ側の問題なのか、後述するFanBoxが正常に表示されないようだ。

2)ダウンロードしたコンテンツはクラウドストレージに保管:ファンがコンテンツをダウンロードしようとすると、電子メールアドレスの入力を促されるが、そのアドレスで専用のFanBoxと呼ばれるクラウドストレージが作成される。コンテンツはまずそのFanBoxに保管される。パソコンやAndroidからFanBoxにログインすれば、いつでも保管されているコンテンツをダウンロードできる。またパソコン、Android、iOS端末でログインして、オーディオをストリーミング再生することもできる。

3)ハイレゾ音源のアップロードが可能:WAVやFlacなどのハイレゾ音源をアップロードすると、自動的にMP3などのファイルも生成されるので、ファンは使っている環境に合わせた品質のファイルを指定してダウンロードすることができる。

4)ダウンロードコードだけを購入可能:カード印刷を発注せずにダウンロードコードだけを注文して、自分でポストカードに印刷したりメールで送付することができる。

5)カードにQRコードを印刷可能:スキャンすると該当するダウンロードコードが入力された状態でアーティストページが開くQRコードを印刷することができる(有料オプション)。

6)一つのアカウントで複数アーティストを管理可能:レーベルなどが複数のアーティストページを作成したい場合、作成したアカウント内にアーティストアカウントを作成して管理することができる。

7)FacebookやSongKickと連動:Facebookのアーティストページからニュースを自動転載したり、
SongKickにアーティストアカウントがあればライブ情報を自動転載できる。SongKickは日本では普及していないが、ライブを盛んに行ってチケットをオンライン販売しているアーティストは、この機会にSongKickを利用するのも面白いだろう。

次のURLに基本的な使い方が掲載されている:
https://fizzkicksjapan.zendesk.com/hc/ja/articles/203970795

ミュージックカードのページを更新

音源をダウンロードできるミュージックカードのページを若干更新しました。

ダウンロードカードについての続き

昨日、FizzKicksによる、終わったばかりのライブ音源がダウンロードできるダウンロードカードの販売について書いたが、この6月24日には、TBSテレビ、TBSラジオ、NEEDSによる赤坂BLITZでのライブ音源即売サービス、BLITZ T2Dが始まることもあり、ダウンロードカードによるライブ音源の販売には、しばらく注目した方がよいかも知れない。

ライブ直後にダウンロードカードでライブ音源を販売したのは、FizzKicksが日本初と思われるが、ライブハウスに設備を設置して恒常的にサービスを提供するのは、BLITZが初めてになるだろう。

インディミュージシャンやレーベルが自前で用意できる機器とソフトウェアを使ったFizzKicks方式に対して、ライブハウスに常設された設備で提供されるTBSのサービスと、それぞれ方向性は異なるが、その日のライブをその日の内に再体験できる感動をファンに提供しようとする考え方は共通と思われる。

なお、indierevolution.jpでは、昨日に続き、今日もFizzKicksによるダウンロードカード販売の様子を見に代官山へ行ってみた。

カードは、ライブ終了から10分足らずで発売になった。買い求めたカードでデータをダウンロードしてみると、約1時間半に及ぶ演奏の一部始終がMCトラックを含む21のトラックに分割して収められていた(サイズは約150MB)。

今後どこまで普及するかは未知数だが、現場のファンの反応を見ていると、拒絶する雰囲気はまったくない。新しい媒体に対する戸惑いもあるが、何度かライブ会場で目にして慣れてしまうと、急速に一般化することが期待できると感じた。

FizzKicksがライブ音源をライブ直後にダウンロードカードで販売

米国のダウンロードカード・サービス、FizzKicksは、2012年6月20日に吉祥寺のライブハウス、曼荼羅で行われた天球ぴんぽんずのライブの音源が、ライブ直後からダウンロード可能なダウンロードカードを販売した。

当日のライブ音源を、ライブ直後にダウンロードカードでダウンロード可能としたのは、これが日本で初めてだろう。

このライブ音源の録音と準備には、indierevolution.jpの
お土産音源のコンセプトと技術が応用されているため、indierevolution.jpでも現場にお邪魔して様子を見せてもらった。

お土産音源では、ライブ終了後、いかに迅速に音源を発売するかが、一つの鍵であったが、ダウンロードカードを使うことで、ライブ終了から10分弱で音源の発売が実現した。

indierevolution.jpでも、ダウンロードカードを1枚買い求め、実際に現場でパソコンにダウンロードしてみた。ちなみに、安定した高速ネットワークが使えるなら、Android端末にもダウンロード可能だ。

まず、ダウンロードされるのは、サイズが約47MBのZipアーカイブだ。このアーカイブを展開するとできるフォルダに、18枚の写真ファイルと天球ぴんぽんずのステージを最初から最後まですべて収めた長さが30分強のMP3ファイルが1つ入っている。

このMP3ファイルは、ステレオサウンドでビットレートが192kbpsと比較的高音質になっている。FizzKicksによると、ファイルが1つなのは、天球ぴんぽんずのライブが、演劇的と言うか、実験音楽的と言うか、曲が次々に連続して演奏されるためで、曲間があれば1曲ずつファイルを分割しておくことも可能だそうだ。

お土産音源は、市販のハードウェアとソフトウェアを組み合わせて、その場でライブ音源を素早く制作することを目指しているが、今回のFizzKicksのシステムも、ハードウェアにZoom H2nとMacintosh、録音ソフトウェアにAudio Hijack Proという、誰でも入手できるシンプルな構成を採用している。

会場にいた数人に確認したところ、音質は十分であるとの反応だったが、好みの問題もあるので、興味がある向きは、天球ぴんぽんずかFizzKicksから、このダウンロードカードを入手して、自分で確かめて欲しい。

ダウンロードカードは1,000円で販売された。今回は、実験的な意味合いもあったため、売り上げをFizzKicksとアーティストで分配することはせず、すべてアーティストが受け取ったそうだ。

なお、FizzKicksでは、2012年2月21日にも、代官山の
Mr.Friendly CafeQ(ku:)のライブ音源をダウンロードカードで販売する予定だ。