iTunes Storeが全米1位の音楽ストアに

Appleは、iTunes Storeが音楽ストアとしてWal-Martを抜いて全米1位になったと発表しました。基本となったのは、今年1月時点の売り上げのようですが、Appleのシェアは19%で、2位以下はWal-Martの15%、Best Buyの13%、amazon.comとTargetが6%とかなり離れて続き、それ以下は3%以下となっています。発表によれば、これまでの顧客数が5千万人で40億曲を売り、現在の楽曲カタログは6百万曲となっているので、名実共に世界最大のデジタル・ミュージックストアと言えるでしょう。

興味深いのは、これがデジタル販売とCD販売の総合的な売り上げの結果ということです。つまり、米国の音楽購買行動は、確実にCD離れしているということです。このまま行けば、一部のビジョナリー達が予測しているように、5年から10年以内にCDは終焉を迎え、レコード会社もなくなっているかも知れません(少なくとも、現在のレコード会社と同じ状態/状況ではないでしょう)。

日本のデジタル販売は、携帯電話が中心で、着歌/着歌フルが主流だから、米国のようにiTunes Storeの一人勝ちという状況にはなっていません。しかし、最近の携帯電話ユーザを対象としたアンケートによれば、着歌/着歌フルの音質の低さと価格の高さが不満の上位に入っています。iPhoneがiTunes Storeから直接楽曲をダウンロードで購入できるように、今後は携帯電話がスマートフォン化してパソコンとの境が曖昧になっていくと、MP3をダウンロード販売するサービスも出てくるでしょうから、現状の着歌/着歌フルの音質と価格を維持することは不可能でしょう。

iPhoneがいつ日本で発売になるかまだ分かりませんが、最短ではこの5月か6月が予想されています。国内のサービスが対応を誤れば、日本でもiTunes Storeが1位になる日も近いと思われます。アーチストは、サービスを利用するだけですから、何か積極的に行動することはできませんが、携帯向けの音楽配信/販売サービスを行っている方は、要らぬおせっかいではありますが、携帯向けのMP3ダウンロード販売を真剣に検討することをお勧めしておきます。