デジタル販売

CD Babyが登録料金を改訂

CD Babyが、アルバムの登録料金を $39 から $49 へ改訂しました。

シングル登録料金 $9.95 と UPC バーコード発行料金 $5 の計 $14.95 は、据え置きです。

日本円で銀行振込する際の金額も据え置きとなります。

Last.fmとMP3.comが提携

Last.fmMP3.comとの提携を発表した。2011年6月下旬から、Last.fmのコンテンツの一部がMP3.comでも提供されるようになる。

この提携の一環として、現在Last.fmにアーティスト登録しており、楽曲の無料ダウンロードを許可している場合、その曲は、自動的にMP3.comでも無料ダウンロードできるようになる。許可しない場合は、アカウントにログインして設定を変更する必要がある。

今後登録される楽曲については、MP3.comでの提供の可否を登録時に選択できるようになる。

CD Babyがストアウィジェットを公開

CD Babyが待望のStore Widgetを公開した。

ウィジェットを作成するには、まず、
CD Babyのメンバーページにログインし、右上に表示された「Create a store widget!」をクリックする。

ウィジェット作成画面が開くので、ウィジェットに表示するアーティストを選び、テーマ(Theme)カラーパターンを選ぶ。

画面の右には、ウィジェットのプレビューが表示されており、現在の設定で実際に使って試すことができる。

決定したら、表示されているHTMLコードをコピーして、自分のホームページやMySpaceプロフィールなど、HTMLコードが埋め込めるページにペーストすればよい。Facebookの場合は、直接は無理だが、HTMLコードを扱えるAppを使えば表示できるようになる。

なお、まだ確認はしてないが、アーティスト名が日本語で始まる場合、ウィジェットの内容が正常に表示されない不具合があるようだ。

このウィジェットでは、曲を試聴し、カートに入れることができるが、Check outする際には、cdbaby.comのカートのページが開いて、決済へ進むことになる。cdbaby.comで過去にCDかMP3を購入している場合は、ログインを促される。顧客メンバー登録していない場合は、メンバー登録を促される。つまり、決済までのすべてをウィジェットで済ませられるわけではない。

最近のある種の調査では、オンラインで何かを買う際に、決済の段になって、別のサイトへ飛ばされたり、メンバー登録を促されると、ほとんどの人が、そこで購入を中止してしまうという報告もある。将来は、ウィジェット上でカード情報をあるいはPayPalを使って購入できるようになることを期待したい。

CD Babyがスイッチで登録料を50%オフ(訂正)

Tunecoreが年間契約料を値上げしたのを受けて、CD Babyが他のディストリビュータからスイッチしてきたタイトルの登録料を50%引きにすると発表した。

確認したわけではないが、
cdbaby(at)cdbaby.com宛に件名を「Switch To CD Baby」とした電子メールを送ると、詳細が返信されて来る。該当するタイトルの存在が確認されて、問題がなければ、50%オフのクーポンコードが送られてくるようだ。

その後、
http://members.cdbaby.com/からLOG INして、アルバム情報を登録し、カートから支払い手続きを進めるとCouponフィールドがあるので、手元のクーポンコードを入力すればよい。

なお、対象になるのは、CD Baby以外のディストリビュータによって流通している既存のタイトルだけだ。新譜は対象外となる。

なお、すでにCD Baby以外のディストリビュータ(アグリゲータ)を使ってデジタル販売を行っている場合、ディストリビュータをCD Babyにスイッチすると、該当するタイトルは一度廃盤になるが、同じアルバムであれば、同じバーコードでCD Babyから再発売することが可能なので、新たにバーコードを取得する必要はない。

Tunecoreがアルバム登録年間契約料金を値上げ

日本からもiTunes Storeなどのデジタル販売サービスで楽曲を販売できる米国のアグリゲータ、Tunecoreがアルバムを登録する際に必要な年間契約料金を、2011年4月6日に$19.98から$49.99に値上げした。

値上げ幅が二倍以上ということで、驚く向きもあるだろうが、これまで、楽曲を販売するデジタル販売サービスの数を1つ増やす度にかかった$1.98の追加料金がなくなり、無制限に指定できるようになるので、できるだけ多くのデジタル販売サービスで楽曲を販売したいアーティストにとっては、有利になる可能性もある。

問題は、次の年間契約更新料金は$19.98だと思っていた既存の登録ユーザだ。年間契約更新料金が、いきなり$49.99に値上がりして、黙っていられない米国の登録ユーザが、詐欺として訴えようとする動きもあるようだ。

もっとも、年間契約料金の決定権はTunecoreにあり、自由に変更することができるわけだから、今回の値上げも違法ではないし、詐欺でもない。

しかし、デジタル販売のほとんどの売り上げを、iTunes Store、Amazon MP3、Rhapsody、Spotifyなど、数社のデジタル販売サービスで占めていることを考えれば、楽曲を販売するデジタル販売サービスの数を抑えることで、年間契約料も抑えられるTunecoreの魅力が、今回の大幅値上げで半減したことは否めない。

もともと、Tunecoreの料金設定は、そこそこ楽曲が売れるアーティストに有利になっていて、売り上げのあまり上がらないアーティストには、長い目で見ると、CD Babyのような年間契約の概念がないアグリゲータの方が割安になる。

Tunecoreを使っているアーティストは、CD Babyなど他のアグリゲータへの乗り換えを検討する良い機会だろう。

なお、年間契約更新料金を期限内に支払わないと、該当する楽曲は容赦なくデジタル販売サービスのカタログから引き上げられ、すべての関連情報も削除されるそうなので、既存の登録ユーザは注意が必要だ。

Korg AudioGateを無料で提供

2010年11月15日から、Korgが、これまで同社のMRシリーズのユーザだけが使用できていたAudioGateソフトウェアを無料で提供開始した。アクティベーションには、Twitterアカウントが必要で、AudioGateの使用中、AudioGateが該当するTwitterアカウントに自動で投稿を行うことが条件だ。

AudioGateを使えば、1-Bit DSDや24/192 PCMなどの高音質マスター音源から、デジタル配信のための圧縮ファイルを作成したり、PCMファイルからSACDのマスターになるDSDIFFファイル を生成することができる。

これまで、音楽ファンがDSDを再生できる環境がほとんどなかったので、アーティストによる高音質なDSD音源の販売/配布は現実的ではなかった。しかしAudioGateが無料になったことで、DSD音源を入手したファンは、再生したり、自分の再生環境に合わせたフォーマットで書き出すことができるようになるので、DSD音源への注目は高まるだろう。

DSD音源での販売/配布が市民権を得るかの鍵は、音楽ファンの間でAudioGateがどれだけ普及するかだ。

Amazon MP3、日本でも開店

Amazon MP3が、ついに日本でも始まった。256kbps、DRMフリーでの販売だ。

なお、日本のメジャーレコード会社の楽曲も含む1千万曲以上が用意されているが、iTunes Store Japan同様にSONY(旧BMG Japanを除く)および一部のSONY系と呼ばれる、あるいはSONY傘下のレーベルの楽曲は、ラインアップされていないようだ。

気になるインディによるアルバムの販売だが、CD Baby経由で米国のAmazon MP3で販売しているアルバムは、そのまま日本のAmazon MP3でも販売されているようなので、CD Babyに登録してしまうのが近道のように思われる。

今後もSONYが参加しないのかは、分からないが、iTunes Storeに続き、Amazon MP3にも参加しないとなると、これまでも指摘されているダウンロード販売市場での機会損失は、さらに拡大するだろう。該当アーティストによる不満も増大すると思われる。

iTunes Storeの場合、iPodと一体のサービスという側面もあるため、Walkmanを持つSONYが積極的になれないのも分かるが、Amazon MP3への不参加は、iPodの後塵を拝し続けるWalkmanによる逆転のチャンスをみすみす逃すことになる気がする。早期の参加に期待したいところだ。

YahooがオンラインMP3プレイヤーを公開

Yahooがblogなど、ホームページに埋め込むだけで、オンラインでMP3ファイルを再生できるFlashベースのオンラインMP3プレイヤEasyListenerを公開した。Code Creatorを使ってコードを生成し、コピーして自分のページのHTMLへペーストするだけだ。この機能を使えば、自分のホームページで音源をストリーミング公開して、気に入ったらお金を払ってもらい(つまりシェアMP3)、払ってもらったらダウンロードURLを返信する、という方法での楽曲販売も可能となるだろう。

エイミーストリートジャパンがサービス開始

楽曲のダウンロード価格が0円から始まり、人気に合わせて最高200円まで上がるインディ向けのデジタル販売サービス、Amiestreetの日本版、エイミーストリートジャパンがサービス開始した。面白いサービスだが、インディでもiTunes Storeで簡単に楽曲販売できる現在、なかなか一般にアピールするのは難しいかも知れない。デジタル販売ではiTunes Store、SNSではMySpaceあるいはlast.fmという強敵が立ちはだかる中、どこまで善戦するか注目したい。日本独自の機能追加に期待したいところだ。

レーベルゲートがmora winをリニューアル

レーベルゲートは、この10月2日に有料の音楽配信サービス、mora winを"mora win" Type1 Music Storeとしてリニューアルした。Windows Media Player 11(Vistaに標準装備)にプラグインを入れることで、高速リアルタイム検索やSNS、ランキングなどのサービスも使えるようになるそうだ。mora winは、同社のmoraのWMP版ともいえるサービスだが、moraがどちらかといえばSONYを筆頭とする日本のレコード会社が今売りたい音楽に比重があるのに対し、mora winは、過去のヒット曲も含め、もっと広範な音楽のジャンルとカテゴリーをカバーするiTunes Store的な総合ショップと言える。現状、moraの方がmora winよりも売り上げがあるようだが、遅かれ早かれmora winに抜かれてしまうのではないだろうか。それは一過性のヒット曲対長く愛されるロングヒットというコンテンツの違いもあるが、サービスの使い勝手や互換性などの全体的な設計とイメージにおいてmora winの方が優れているからだ。かと言って、moraをやめるとなれば、moraから購入した楽曲データなどをmora winに引き継がなければならないから、一朝一夕には移行は実現できないだろう。いずれにしろ、mora winが順調に成長しているのは良いことで、日本のデジタル音楽販売市場の健全な将来も予感させてくれる。

SNOCAPとCD Babyが提携解消

MySpaceなど自分のホームページにダウンロード販売のストアを埋め込めるSNOCAPは、CD BabyのメンバーがSNOCAPに登録しなくてもストアが使えるようになる提携を解消する。これはCD Babyが、「アーティストが自分で登録できるデジタル販売サービスには自分で登録した方が良い」という考えを持っているからとされる。実際のところ、1年前に提携が始まってから、データの転送、両方に登録しているアーティストの扱い、ストア設置手順の分かりにくさ、など問題が完全には解決できていなかったので、この提携解消は仕方がないという感じだ。しかしSNOCAPは、米国以外からの登録を受け付けていないため、日本のインディにとっては、CD Baby経由でSNOCAPを使えるメリットは大きかった。今後、SNOCAPを使い続けたい場合は、簡単な手続きで登録を移管することになるが、日本からは公式には登録を受け付けていないため、日本のインディはSNOCAPから撤退を余儀なくされるだろう。

Amazon MP3がベータに

かねてより近日開始と報道されていた米Amazon.comのDRMフリーのダウンロード販売サービス、Amazon MP3のベータが公開された。EMIやUniversalなどのメジャーおよびインディの2万以上のレーベルから200万曲程度を、DRMフリー、256kbsとiTunes StoreのiTunes Plusと同等の仕様で提供する。価格は、1曲が89から99セントで、アルバムは5.99から9.99ドル程度となる。全体にiTunes Storeよりは安めに設定されるようだ。海外では、DRMフリーは当然となって来た。しかも価格は下がる傾向にある。日本の状況は遅れていると言えるが、それは売る側だけでなく、作る側の意識が遅れていることも一因となっている。インディの中にも、盛んにDRMの必要性を訴える人がいるが、一体、何のために音楽を作り発表しているのかもう一度考えてみた方が良い。より多くのリスナーに曲を聴いてもらうには、ありとあらゆる場面で曲が聴ける状況になければならないが、DRMをかけるということは、その機会を減らすことにしかならない。WMを使えば、iPodで聴けず、FairplayをかければiPod以外で聴けない。DRMを外すことが生み出す弊害ももちろんあるが、音楽活動というその根本的な部分を見つめ直してみると、インディはライブを中心としたリスナーとの関わりにこそ存在意義があると言っても過言ではないだろう。となると、発表した楽曲はできるだけ多くの人に聴いてもらうことが重要で、DRMなどというビジネスの論理の上に生まれた発想は、インディにはそぐわないと考えるべきだろう。

Virgin Megastoreがデジタル販売から撤退

Virgin Groupの小売店、Virgin Megastoreのオンラインダウンロード販売版として2004年9月にサービス開始したVirgin Digitalが、3年でその歴史に幕を閉じることになった。ただし英国と米国で若干対応は異なり、英国は事実上すでにサービスは停止しており、既存のメンバーだけがサービスを利用できる状態だ。それも次の会費の期限までで、それ以降は使えなくなる。サイト自体は、10月19日には閉鎖される予定だ。一方、米国側はすべてNapsterに引き継がれることになった。Virgin Digitalは、元々ダウンロード販売としては後発で、当初から先行きが危ぶまれていたが、そのブランド力と、小売店のノウハウをダウンロード販売にも持ち込む、というアイデアに一部の期待もあった。特に、その特長とされた音楽のエキスパートがメンバーを互助するというソーシャルネットワーク的な機能がどの程度訴求するか、注目を集めたが、さほど効果はあげていなかったようだ。海外では、iTunes Storeの一人勝ちを阻止すべく、WalMartやAmzonなど新規参入も相次ぐ一方、閉鎖や統合も進んで、現時点でのデジタル販売サービスの勝敗は明らかになりつつある。日本も実態は勝敗がついているのに、悪あがきして群雄割拠を装うとするサービスもあり、一部で消費者の利益を阻害する状況が続いている。早く淘汰されて、自然な形になって欲しいものだ。

新しいiTunesは凄すぎる

昨日は、新しいiPod touchについて書いたが、それだけではJobsの発表のキモの半分にしか触れていない。iPod touchは、素晴らしい携帯プレイヤだが、それはすべてiTunesあってのことだ。新しいiTunesでは、iPod touchおよびiPhoneのワイアレスネットワーク機能を使って、パソコンを使わなくても直接にiTunes Storeにアクセスし、曲や動画を購入/ダウンロードできる。購入したものは、次回パソコンに接続してiTunesと同期した際に、iTunesライブラリにコピーされる。凄いは凄いが、これだけでは、携帯で音楽を買うのとあまり変わらない。Appleらしいのは、ここからで、何とStarbucksと提携し、Starbucksに入店すると、その時にかかっている曲(と直前の10曲)を、iPod touchの画面で確認できるようになっている。Starbucksに入ると、Starbucksボタンが表示されるという徹底ぶりだ。かかっている曲、あるいは直前に聴いて気に入った曲を確認したら、その場で購入ができる。今の所、Starbucksだけだが、このAPIが公開になれば、BGMがかかっている場所に入ったら、自動的にネットワークに接続し、曲を確認して購入できるようになるだろう。店側にしてみれば、曲が売れれば売り上げになるわけで、積極的にワイアレスネットワークを無料で公開するようになるかも知れない。

新しいiTunesでもう一つ凄いのは、着メロだ。iTunes StoreでiPhone用の着メロの販売が始まったのだが、何と、楽曲のどの部分を着メロにするかをユーザが決められる。iTunesストアで販売している曲で、着メロ対応している曲を選び、その内の気に入った部分を30秒間選択すると、その部分が着メロになるのだ。他人が作った着メロを我慢しながら使う必要がない。着メロ対応楽曲は、当初50万曲から始める。しかも価格が、99セント(約110円)だ。iPhoneがまだ使えない日本では意味がないが、低音質で高価格と二重苦に悩まされている日本の着メロ市場には、外圧でも良いので、iTunesの着メロ方式が風穴を開けてくれることに期待したい。

Nokiaが、音楽販売に進出

フィンランドのNokiaは、Nokia Music Storeという音楽販売サービスの開始を発表した。これは、この30日に発表されたPCと携帯電話で利用できる新たなSNSを中心としたOviという統合サービスの一部で、楽曲は192KbpsWindows Media Audioファイルで提供される。価格は、1曲1ユーロでアルバムは10ユーロと、競合サービスとほぼ同じ。月間10ユーロの購読サービスもある。携帯電話のマルチメディア展開が進んでいる日本から見ると、ちょっと今更という感じだが、パケット定額制も一般的とは言えない遅れた(?)ヨーロッパにおいては、新しいサービスとして歓迎されるだろう。また日本の着歌などは値段が高い、音が悪い、の二重苦にあるわけで、Nokiaを見習って欲しい。

CD BabyがMP3ダウンロード販売を開始

世界中のインディのCDを販売し、同時にiTunes Storeをはじめとするデジタル販売サービスへ最も多くの楽曲を提供しているアグリゲータであるCD Babyが、これまでのCDに加えてMP3ファイルのダウンロード販売を開始した。音質は200Kbps、VBRと高品質で、LAMEエンコーダを使ってCDからエンコードされており、DRMはない。MP3ファイルに加え、ライナーノーツ(テキスト)、およびアルバムジャケット(JPEG)もダウンロードできる。また、いつでも何度でもダウンロードが可能だ。日本からCD BabyでCDを買うと、高い送料がかかる上に、輸入税が取られる場合もある。また不良品が届いた場合の処理も面倒だが、ダウンロードならそんな問題も解決する。またCD Babyで購入すれば、価格の91%が直接アーティストに支払われるので(iTunes Storeで買うと、アーティストへは60〜70%前後の支払いになる)、CD Babyで購入すれば、ファンにとっては直接アーティストを支援したことになって喜びも倍加しそうだ(当然、実入りが大きくなるアーティストの喜びも倍加するだろう)。

ロシアの超低価格音楽ダウンロード販売サイトが再開

ロシアのMediaservicesが数年前から運営し、今年の6月下旬に閉鎖されたAllofmp3.comが8月27日に再開された。同サイトについて指摘されている問題を詳細に検証すると長くなるので、割愛するが、簡単に言えば、欧米のメジャーレコード会社の楽曲が異常に安い値段で販売されていたことから、米英の業界団体などが訴えていたというもの。Allofmp3.comは、当初許可もなく、また著作権使用料も払わずに楽曲をCDからコピーして販売していたとされるが、その当時のロシアの法律では、それも合法だったと考えられている。その後、現地の著作権管理団体ROMに使用料を払ったり、海外のクレジットカードでの楽曲購入を制限したりと、場当たり的ながら対処は続けて来た。米英からの提訴もあり、今年の6月に一時閉鎖されたものの、この8月15日に現地の裁判所で合法との司法判断がくだり、再開されたわけだ。ROM自体が、使用料を徴収し、分配する能力を持っているのか疑問視されており、まだまだ決着したとは言い切れないが、インターネットにより、楽曲のデジタル販売は完全にボーダレスになってしまった今、ラジオやTV、ストリーミングの包括契約はともかく、ダウンロード販売については、現地の著作権徴収代行団体による使用料の徴収はやめて、売り上げはまるごとアーティスト、レーベル、パブリッシャ、などに支払う国際的なルールを作った方が良いのではないだろうか。他人の曲をカバーした場合、管理団体が窓口になってくれれば、使用料を払いやすいので、信託制度そのものは意味があると思うが、信託しているからと言って、著作権者本人が配ったり売ったりした楽曲についても管理団体に使用料を払うシステムには疑問もあるわけで(日本の場合で、海外ではこの限りではない)、こうした抜け穴をつくサービスの台頭を許さないためにも、著作権料は著作権者(あるいはアグリゲータなどの代理人)に売り上げと一緒に丸ごと支払われるやり方も検討されるべきだ。もちろん簡単ではないし、日本の徴収代行団体が、海外の団体に働きかけて、似たような問題を是正して来た事例もあるので、そう言う地道な活動に期待するのも手だが、今のところ、こうした旧態依然の徴収代行団体がデジタル販売の進化のスピードについて行けていないのは明らかだ。

RhapsodyとURGEがサービス統合へ

米国のデジタル音楽販売サービスである、RealNetworksRhapsodyMTV NetworksURGEが統合され、Rhapsody Americaになることが21日に発表された。サービスの形体としては、URGEがRhapsodyに吸収された形だが、URGEのメンバーは、URGEのメンバー名のままでRhapsodyが使える。携帯電話のVerizon Wirelessもグループに加え、携帯電話、PC、音楽プレイヤのすべてで利用できる総合サービスに生まれ変わる。米国のデジタル音楽販売市場では、同じサービス名でオーナーが変わったり、合併したり、比較的活発に業界再編が繰り返されているが、ここへ来て、はっきりしてきた勝ち組にサービスが統合されて落ち着きが出そうな気配だ。

Wal-MartがDRMフリーの楽曲販売を開始

米国の大手小売店、Wal-Martは、DRMフリーで256KbpsのMP3楽曲のダウンロード販売を21日に開始した。Universal MusicやEMIと共にインディの楽曲も充実させていくそうだ。価格は、一曲が99セント、アルバムが9.22ドルと、DRM付きの楽曲とほぼ変わらない。DRMフリーは、もう時代の趨勢と言える。日本では、インディでもDRMを妄信しているアーティストが多いが、音楽をリスナーに届けるという目的を達成するために、何が最善か良く考えてみるべきだろう。