ダウンロードカード

EXILEが新譜をダウンロードカードで販売

エイベックス・マーケティング(株)は、EXILEのベストアルバム「EXILE BEST HITS -LOVE SIDE / SOULSIDE-」と、EXILE ATSUSHIのニューシングル「MELROSE ~愛さない約束~」をパソコン、Android、iOS端末でダウンロードできるミュージックカードとしても販売開始した。

ダウンロードカードは以前から流通しているし、ここでも何度か取り上げたが、今回の「ミュージックカード」が新しいのは、俗にPOSアクティベーションと呼ばれる方式を採用したことだ。

POSアクティベーションは、例えば、コンビニでiTunesのプリペイドカードを買った場合、レジを通すまではコードは無効だが、レジを通すとコードが有効化される処理だ。

最近では、Nintendo 3DS用ゲームのダウンロードカードでも採用されているので、ご存知の向きも多いだろう。

今回のミュージックカードは、このPOSアクティベーションを採用した日本初のダウンロードカードなのだ。

レジを通るまでコードが無効なため、万引きしてもダウンロードはできない。またPOSアクティベーションした時点でシステムに売り上げが計上されるので、小売店側がカードを「仕入れる」必要がない。売れるまでは、委託販売のような状態なのだ。

今回のカードでは、上限回数は確認できていないが、POSアクティベーションがかかってから(つまり店頭で購入してから)30日間なら、何回かダウンロードができるので、複数の端末でそれぞれダウンロードを行うことができるようだ。

スマートフォンでは、曲や画像を単独でいちいちダウンロードする必要があるが、パソコンの場合は、一括ダウンロードを選べば、すべてのファイルがZipアーカイブに保管された状態でダウンロードできる。

ダウンロードされるミュージックは、MP3と共に業界標準となっているAAC形式で、音質的にはCDに近いとされる320kbpsの高音質だ。

メジャーアーティストの新譜がダウンロードカードで発売になったことで、CDに代わる次世代のメディアを模索する新たな時代が幕開けしたと言ってよいだろう。

ダウンロードカードについての続き

昨日、FizzKicksによる、終わったばかりのライブ音源がダウンロードできるダウンロードカードの販売について書いたが、この6月24日には、TBSテレビ、TBSラジオ、NEEDSによる赤坂BLITZでのライブ音源即売サービス、BLITZ T2Dが始まることもあり、ダウンロードカードによるライブ音源の販売には、しばらく注目した方がよいかも知れない。

ライブ直後にダウンロードカードでライブ音源を販売したのは、FizzKicksが日本初と思われるが、ライブハウスに設備を設置して恒常的にサービスを提供するのは、BLITZが初めてになるだろう。

インディミュージシャンやレーベルが自前で用意できる機器とソフトウェアを使ったFizzKicks方式に対して、ライブハウスに常設された設備で提供されるTBSのサービスと、それぞれ方向性は異なるが、その日のライブをその日の内に再体験できる感動をファンに提供しようとする考え方は共通と思われる。

なお、indierevolution.jpでは、昨日に続き、今日もFizzKicksによるダウンロードカード販売の様子を見に代官山へ行ってみた。

カードは、ライブ終了から10分足らずで発売になった。買い求めたカードでデータをダウンロードしてみると、約1時間半に及ぶ演奏の一部始終がMCトラックを含む21のトラックに分割して収められていた(サイズは約150MB)。

今後どこまで普及するかは未知数だが、現場のファンの反応を見ていると、拒絶する雰囲気はまったくない。新しい媒体に対する戸惑いもあるが、何度かライブ会場で目にして慣れてしまうと、急速に一般化することが期待できると感じた。