オンラインでいくら売ればいいか

Information is Beautifulが、How Much Do Music Artists Earn Online?という面白い記事をアップした。

これは、米国の最低賃金である$1,160(約10万円)/月を稼ぐのに、特定のオンラインサービスで、どれだけ月間の売り上げればいいかを視覚化したものだ。

例えば、1枚$9.99(約千円)の自作CDの場合、143枚売ればいいらしい。ちなみにCD Babyが例に出ていて、CD Baby経由なら、155枚だそうだ。

これが、いわゆる流通経由となると、アーティストの取り分はがくんと減るので、1,161枚が必要だ。

iTunesとNapsterでのアルバムのダウンロードは、1,229枚だ(これはレーベル経由の場合なので、CD Babyのようなアグリゲータを通せば、150枚くらいになると思う)。

Rhapsodyのストリーミングは再生回数が849,817回で、Last.fmでは1,546,667回、Spotifyに至っては4,549,020回だ。

こうして見ると、やはり自作CDを自分で売るのが一番効率が良い。月に150枚くらいというのは、決して夢物語ではないだろう。

現実問題として、在庫の管理や出荷などを考えれば、ライブで手売りしつつ、CD Babyのようなオンラインの委託販売を使うのが、最も効率よく、効果的だと思われる。特にCD Babyを使えば、iTunesなどの主要なデジタル流通パートナーが利用できるので、そのメリットは大きい。

同時に、Last.fmのようなストリーミングは、売り上げという点から見ると、非常に効率が悪い。オンラインラジオもラジオである、という考えに立てば、これは当たり前なのだろう。もともとテレビもそうだが、ラジオなどのメディア媒体は、プロモーションとしての価値は高いが、ヒットでもしなければ、それ自体の売り上げはほとんどないのが普通だ。

デジタル優勢の時代ではあるが、CDを無視するのは早計だし、メジャーなサービスも特徴を理解せずに使っていては、いつまでだっても音楽で飯は食えない、ということが分かる記事だ。