R.E.M.がiLikeで新譜を無料配信

海外では、大物アーティストが新譜を無料配信したり、ダウンロードさせたり、言い値や非常な安値で売ったりと、ネットを露出の場ととらえ、そこからライブへの集客を狙う動きがはっきりして来たが、この動きに載った次の大物アーチストはR.E.M.だ。R.E.M.は、新譜、AccelerateをiTunes Storeで予約販売開始しているが、実はiLikeで無料配信も開始している。新譜の評価は避けるが、R.E.M.は、相変わらずR.E.M.だと言う感じだ。

iLikeは、日本ではあまり知られていないが、last.fmと似た音楽のSNS(ソーシャルネットワーク)だ。iTunesにプラグインを追加することで、自分が聴いている曲の情報をアップし、同じ曲を聴いているメンバーを捜して友人になったり、メッセージ交換したりできる。また楽曲を試聴できる点でもlast.fmに似ている。iLikeの母体はgarageband.comだが、iLikeがFacebook(こちらも日本での知名度はほとんどないが、MySpaceのライバル)のプラグインになってから、ものすごい勢いで人気が上がって、garageband.comとの立場が逆転したため、社名も先ほどiLikeに変更されたほどだ。

iLikeのiTunesプラグインには日本語の扱いに問題があり、日本で普及するのはまだまだ先だと思われるが、海外市場を狙う日本のインディなら、アカウントを作成して楽曲をアップロードしておくのは良い考えだ。アップロードする限りについては、日本語の問題は見受けられない。日本からの楽曲アップロードが増えれば、プラグインの日本語対応も真剣に検討してくれるだろう。

イーライセンスが著作物の放送利用モニタリングシステムの実証実験成果を発表

indierevolution.jpでは、インディのJASRACや他の著作権使用料徴収代行団体への楽曲の登録について、積極的に勧めていない立場だ。それは、JASRACのような団体は、テレビ、ラジオ、カラオケ、BGMといった、包括契約からの著作権使用料の分配以外にインディにとって必須とは言えないからだ。

まずインディの場合、テレビやラジオに登場する機会は著しく低い。場合によっては、皆無かも知れない。その上、JASRACなどの使用料算出方式は正確ではないため、大ヒットした曲以外は、使用料の分配を受けられない可能性がある(そこそこヒットしてさえも分配されない例も多々ある)。このような現状において、インディが費用と手間をかけて、著作権使用料徴収代行団体に楽曲を登録するメリットはほとんど無い(海外の使用料徴収代行をメリットに上げる向きもあるが、ヒットが無ければ国内でも国外でも状況は同じだから、特段のメリットにはならない)。

しかし、ついにというか、やっとというか、
イーライセンスがラジオ放送を24時間録音し、放送された楽曲のフィンガープリントを登録楽曲と比較して、自動で正確に放送回数を把握する技術とシステムの実証実験から良好な結果と得たと発表した。

こうなると状況は劇的に変わり、1度放送されただけでも規定の使用料が分配されるようになる(1度しかかからない場合、実際のところ手数料のが高いので分配されないと思うが、少なくとも自分の曲が何回どこでかかったかなどは把握できるようになるだろう)。

indierevolution.jpでは、テレビやラジオでの露出はプロモーションの一環と考え、インディは無料で許可した方が良いという立場だが、上記のシステムが稼働し始める2009年以降は、インディそれぞれの立場と考え方で著作権使用料徴収代行団体の利用も積極的に検討してよいと考えるものだ。

シェアMP3のページを更新

シェアMP3のページで推奨していた決済代行サービスの終了が発表されたため、注意を追加しました。

last.fmがSXSW 2008 filtered by your tasteを公開

今年もまた、米国オースティンでのインディミュージシャンの祭典、SXSW(South By South West Music And Media Conference)の季節が来た。今年は3月7日から16日までの開催だが、バンドの演奏は12日から16日となっている。メジャーも含め、全部で1600に及ぶバンドが登場するが、当たり前ながらすべて観るのは不可能。日本の夏フェスでも同じだが、後になって見逃していたことに気付くこともしばしば。そこでlast.fmが、メンバーのためにこれを見逃すなというバンドを推薦してくれるSXSW 2008 Band Aidというページを公開した。このページでユーザ名を入力すると、過去の音楽的嗜好から推薦バンドを一覧してくれるというものだ。SXSWに行く人も行かない人も、楽しいので試してみることをお勧めする。

indierevwireのページにPRを追加

indierevreireのページにindierevwireで配信したPRの一部をサンプルとして追加公開しました。

Nine Inch Nailsの新譜は5ドルで36曲

昨年のRadioheadに続き、デジタル販売の革新的な手法を試すと予想されていたNine Inch Nailsの新譜、Gohsts I-IVは、全36曲で、CDなら2枚組で10ドル、ダウンロードは5ドルと破格の値段設定になった。最初の9曲は無料ダウンロードが可能で、これはお試しの位置づけだろう。面白いのは、2枚のCDに加え、マルチトラックの楽曲データを収めたDVDと、96/24という高品質のトラックとスライドショーをBlu-rayディスクに収めたデラックス版、およびさらに2,500枚限定でシリアル番号とTrent Reznorのサイン入りというウルトラデラックス版もあり、それぞれ75ドルと300ドルで発売される。

全曲DRMフリーで、クリエーティブコモンズに則ってライセンスされることも興味深い。

MP3版は安価(あるいは無料)で、高品質版はそれなりの値段で販売するというのは、indierevolution.jpが予想した将来の音楽市場の姿に近いが、まだ数年かかると思っていたものが、いきなり登場した感じだ。今後、この方向はさらに加速すると思う。また本来ならSA-CDへの移行を促すべきだったレコード業界の怠慢でSA-CDが忘れ去られようとする今、高品質版はBlu-rayで提供するというのは、予想されたていたものの、実際に出てみると、ちょっと興奮する。これはPS3の売り上げにも貢献しそうだ。

SA-CDのような高品質音源は、聴いたことが無いと分からないと思うが、アナログレコードからCDへの移行で、音質の著しい低下に幻滅した世代なら、懐かしいアナログ音源が戻って来たような気がするくらいに素晴らしいものだ。今後は、FMラジオ程度の音質の音源をiPodのようなポータブルプレイヤで聴く層と、高音質音源をコンポできちんと聴く層と、音楽ファンも分かれていくだろう。