Fan-Boはもっと注目されていいと思う

ここには、あまりに周知のことは書かないようしているので、Fan-Boについても、どうせすぐに注目されるから放っておこうと思ってたけど、何か、あんまり盛り上がっていない風でもあるし、ちょっと書いておくことにします。

バンドがアルバム制作などのプロジェクトを企画し、サポータによる支援金を募るというFan-Boの仕組みは、最近流行りのクラウドファンディングということになります。

バンドが使うクラウドファンディングとしては、米国の
KickstarterやドイツのSellabandが有名だけど、「支援金」の額でサポートコースが分かれていることを考えると、Fan-Boは、英国のPledgemusicに近いです。

クラウドファンディングのサービスは、国内にもいくつかあるし、アーティストも利用していますが、Fan-Boがそういうサービスと異なるのは、運営しているのが
Electric Eel Shockというバンドのベーシスト、つまりミュージシャンだと言うことです。

そして、このバンド(のメンバー)がクラウドファンディングをやっていることに意味があるのは、
2008年に書いたように、バンド自身にSellabandでクラウドファンディングによるプロジェクトを成功させた体験があるからです。

indierevolution.jpでは、ミュージシャンのためのサービスは、ミュージシャンによって運営されるのが理想、と考えているので、Fan-Boを陰ながら応援せずにはいられません。

またFan-Boのシステムを見てみると、例えば、バンドが半年先のライブを企画し、そのチケットに対してサポータを募り、十分な人数が集まればライブ開催、集まらなければキャンセルというプロジェクトも可能なように見受けられます。

このライブの前に予約を取り、その人数次第で、開催かキャンセルを決定するというアイデアは、indierevolution.jpがここ5年くらい研究しているシステムで、Fan-Boは、その実現に非常に近い感じがするのです。

最近の海外の事例から、このように事前にライブの予約をとる場合、ファンクラブや
ストリートチームに任せるとうまくいくことが分かっていますので、ある程度のファンベースがあるバンドであれば、ファンのリーダ的存在と協力することで、プロジェクトが成功する可能性は高いと考えられます。

そこまで組織的にやらなくても、これまでに集めたファンのメーリングリストで告知/宣伝してもある程度の効果は見込めるでしょう。

なお、Fan-Boは英語にも対応しているので、海外のツアーを企画し、海外で支援金を集めることで、世界ツアーなんてのも可能かも知れません。

いずれにしろ、ミュージシャンがミュージシャンのために始めたサービスなのに、あまり話題になってないみたいなのが寂しいので、取り上げてみました。

CD BabyがMP3販売の手数料を改訂

CD Babyが同社のオンラインストアでのMP3ダウンロード販売の手数料を従来の25%から9%に引き下げた。

iTunes Storeなどのデジタル流通パートナー経由の売り上げに対する手数料は、従来から9%なので、統一した形だ。

この背景には、ダウンロード販売サービスとして最近台頭している
Bandcampの手数料15%(年間$5,000以上売り上げれば10%)に対抗する意味もあるはずだ。

ダウンロード販売市場の競争も激化しつつあり、価格競争がはじまったということだろう。

New Myspaceが一般公開

ついにNew MySpaceが一般公開となった。

最初に書いておくが、まだベータ版で正常に動作しない機能もたくさんあるので、急いで使用開始する必要はないと思う。

以前、MySpaceにアカウントを持っていたアーティストは、旧アカウント情報でSign Inすることで、旧アカウントのユーザ名やURLが使える(すでにNew MySpaceで使われている場合は、使用できないことがある)。

このユーザ名やURLは、New MySpaceでまだ使われていないものへ変更できるようだ。好みのユーザ名をキープしたいなら、今のうちにSign Inしてユーザ名を確保するのも手ではある。

また旧アカウントにアップロードしていた楽曲ファイルは再利用できるが、それ以外のコンテンツは再利用できない。

上部のTake me back to Classic Myspaceをクリックすれば、旧MySpaceにログインすることもできるが、今更旧MySpaceを積極的に使う人もいないだろう。

誤解を恐れずに言えば、New MySpaceは、音楽版の
PinterestにFacebookの知り合いや友人との緩やかなコネクションを付け加えたような世界観だ。

アーティストやエンターテイナー、楽曲やアルバムを検索し、気に入ったものとConnectしていくと、自分のホームに追加されていく。逆に言うと、Connectしないと、基本的にホームは真っ白けだ。

これに、好みのジャンルの楽曲が再生されるラジオ(はっきりとは言えないが、日本向けにストリーミングする権利が取得できていないためか、現時点では日本では正常に動作しないようだ)や、気に入った楽曲のプレイリストのようなものを作って再生する機能があるので、Pinterest+Facebook+Spotifyのような感じとも言える。

自分のページを自由にカスタマイズする機能がないので、以前のMySpaceのようにアーティストがホームページ代わりに使うのは難しいだろう。

また、現状、アップロードして管理できるコンテンツは楽曲だけで、写真やビデオへの対応は、今後と言うことらしい(写真については、ストリームあるいは新しく作ったMixにアップロードすることはできる)。

せめて他のオンラインストアが提供するウィジェットや外部ストアへのリンクが貼り付けられれば、プロモーションとしての使い道も見えてくるのだろうが、今のところHTMLコードをコピーしたり、プラグインを追加する機能はないので実現できない。

楽曲をアップロードし、他のメンバーにせっせと宣伝していくら聴いてもらっても売り上げに繋がらないことは、旧MySpaceで証明されているから、今後の機能の拡充に期待するしかないだろう。

なお、楽曲再生にFlashが使われているので、スマートフォンでの利用には、モバイル版が出るまで待たざるを得ない。実際のところ、iPhoneでSign Inしようとすると、モバイルアプリを開発中とメッセージが表示されて先へは進めない。

米AmazonがAutoRipサービスを開始

米Amazonは、同社から対象CDを購入すると、同時に無料でMP3音源(256Kbps)が入手できるAutoRipと呼ばれるサービスを発表しました。

これは、AutoRipロゴが付いた音楽CD(AutoRip CD)を購入すると、Amazon MP3で購入した音源同様に該当アカウントのクラウドストレージにMP3音源が保存されるというもの。

しかも、AutoRip CDであれば1998年まで遡って、購入したCDのMP3音源が無料で提供される。

なお、CDの購入時点でMP3版が用意されるため、CDが届く前に、アカウントにログインしてウェブブラウザか同社のCloudPlayerアプリで再生可能になる。

現時点では、メジャーなものを含め、50,000点以上のCDがAutoRip CDとしてカタログされている。

ダウンロード販売では、物理的な媒体が手元に残らなくて味気ないと考える向きには嬉しいサービスだろう。

CDがどんどん売れなくなる中、AutoRip CDの売り上げがどのように推移するか、今後注目したい。

なお、残念ながら日本のAmazonでは、米Amazonが昨年始めたiTunesライブラリ内の曲を自動で用意するインポート機能同様に、このAutoRipも提供されないようだ。

CD Babyがシングル登録料金値上げを発表

CD Babyが2013年2月1日から、シングルの登録料金を現在の$9.95から$12.95に値上げすると発表した。

登録料金なので、すでに登録済みのシングルには関係ない。CD Babyには、年間契約もないので、あくまで上記の日付以降に登録するシングルだけに関係する。

CD Babyでは、この登録料金の値上げで新たなツールを開発するリソースが確保できる、としている。

これに伴い、日本でシングル登録料金を支払う場合の料金も、現在の1,800円から2,200円に値上げとなる。

おめでとうございます

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いします。

indierevolution.jp