Oasisの新譜はデジタルオンリー

英国の人気バンド、Oasisのニューシングル、Lord Don't Slow Me Downは、1021日からダウンロード発売されるが、CDでの発売はないそうだ。これだけメジャーなバンドがダウンロード販売のみで新譜を発売すると言うのは、CDに固執し続けているように見えたレコード会社(Oasisの場合は、Universal)がついに新たな道へ踏み出したことを意味する。同曲は、現在、99ペンス(230円前後くらいだろうか)で予約受付中だが、The Meaning Of Soul (Live at City of Manchester Stadium '05) Don’t Look Back In Anger (Live at City of Manchester Stadium '05)の2曲を加えた3曲セットも1ポンド50ペンス(350円前後だろう)で予約でき、予約と同時にThe Meaning Of Soul (Live at City of Manchester Stadium '05) がダウンロードできる。

売り上げが落ち込み続けるCDを発売するかというのは、インディにとってもそれなりに問題だが、その売り上げで莫大な利益を上げ続けて来たメジャーレコード会社に取っては、さらに大きな問題となっている。CDの流通には膨大な人的、経済的、時間的なリソースを必要とするからこそ、レコード会社も強い立場でアーティストと向き合ってこれたが、CDの販売から撤退すれば、楽曲に対するアーティストの主導権はより強まることになる。新譜のデジタルオンリーでの発売は、メジャーレコード会社にとって大きな賭けのはずだ。しかしパラダイムの転換と言うのは一夜にして訪れるわけで、一番電車に乗り遅れたがために、その業界全体が凋落し、あらたなメディアやビジネス、システムに取って代わられるというのは珍しいことではない。これから数年、様々な実験が活発に行われることになるだろう。こうした実験は、本来インディこそが得意とするはずなのに、日本にはメジャーの真似事ばかりするインディが多く見受けられるようで、ちょっと心配だ。そろそろ世界に向けて、新しい方法や表現を積極的に試して、暴れてみても良いのではないだろうか。新しいインディの潮流が日本から生まれて、世界へ発信されることに期待したい。