The Eaglesの新譜が発売間近

ここのところ、Radiohead、Prince、Paul McCartney、Madonnaと、メジャーレコード会社を離れる動きが加速化しているが、今月末にWal-Martだけ(The Eaglesの公式ページでも販売されるようだし、Wal-Martと流通提携している他のストアにも並ぶようだ)で発売になるThe Eaglesの新譜も詳細が決まって来たようだ。長らく曲数と価格は未定だったが、全20曲で、$11.88(ダウンロードは$10.88)になったらしい。ここまで来ると、すでに新しい時代は始まってしまったことを実感せざるを得ない。レコード会社は、長らく、アーティストの発掘と育成、プロモーション、そしてCDの流通が仕事と言い張っており、育成とプロモーションも請け負うことで、アーティストに対して強い立場を堅持し続けて来た。

しかし、よく考えてみると、アーティストの発掘や育成は、もう数十年行われていない気がする。確かにレコード会社は、プロモーションに莫大な予算を計上しているように見えるが、それは元が取れることが分かっているメジャーなアーティストに対してだけで、その他大勢については、プロモーションなど格好だけというのが実情だ。逆に、今やインディアーティストがインターネットで見出され、インターネット上にコミュニティが構築され、アルバムやライブのプロモーションもインターネットで行われる時代だ。するとレコード会社の仕事は、CDの流通しか残らなくなる。それさえも売り上げが毎年落ち込んでおり、アーティストの活動に対する影響力は低下の一途をたどっている。

こうなると、もうレコード会社との契約が本当に必要なのか、疑問を持つアーティストが続出するのは当然だ。特に、逆説的だが、レコード会社の恩恵にあずかりやすい、メジャーなアーティストこそ、レコード会社なしでも十分に活動できる環境が整いつつある。ちょっとお金を持っているWal-martやStarbucksなどが、アーティストの意思を尊重する独自のレーベル機能を提供し始めれば、アーティストに取ってはメジャーなレコード会社との契約を更新する必要は無くなる。

いくらレコード会社の影響力が低下したとは言え、アーティストがアルバムを録音し、プレスし、CDを流通させ、デジタル販売も行うには、そこそこお金もかかる。メジャーなアーティストがメジャーレコード会社を離れたと言っても、誰かがそうした仕事をしなければならない。そこで中小のレーベルや、異業種から参入して来る新世代のレーベルにビジネスチャンスが巡って来ることが予想できるのだ。

インディレーベルも積極的にインターネット時代のプロモーションスタイルに挑戦し、早い内にノウハウを身につけることが重要だ。