米SONYが新型Walkmanを投入

米国に限定されたニュースなので、採り上げるかしばらく悩んだが、いずれ日本にも飛び火して来ると思われるので、触れておくことにした。8月30日に、SONYは、H.264ビデオ再生機能を持つWalkman NWZ-A810NWZ-S610を9月から米国のSONY Styleで発売すると発表した。DRMはWindows Media DRMを採用し、これまで使い続けて来た自社開発のATRACは採用しない。管理ソフトも自前はやめてWindows Media Playerとする。また米国でSONYが展開する音楽販売サービス、CONNECT Music Serviceを2008年春に閉鎖することも発表した。これは自社のサービスと製品で消費者を囲い込もうとして来た同社が、少なくともデジタル音楽販売については、iTunes StoreとiPodとの戦いを諦めたことを意味する。この背景には、SONYとしては、勝てない市場はさっさと捨てて、次の市場、つまりデジタルビデオ販売へ早々に照準を合わせ、リソースを集中させたい思惑がある。

日本のデジタル音楽販売市場におけるSONYは、事実上同社の会社とも言えるレーベルゲートという業界一団となった(すでに空中分解しているが)護送船団の旗艦としての責任を負っているため、簡単に米国の現状と比較はできないが、ATRAC3/3Plusを採用するレーベルゲートの
Moraが閉鎖され、昨年9月にWindows Media Player上のストアとしてサービスが開始されたMora winに完全移行する日が来るかもしれない。この辺は、同社の新しい携帯プレイヤ、Rollyの仕様が公開されれば明らかになるだろう。

Moraについていえば、2005年2月から楽曲提供を行っている
Yahoo! ミュージックが今年になってMoraのライバルであるiTunes Storeと提携したり、同様に2005年12月から楽曲提供していたORICON STYLEは2006年11月でPC向け音楽配信を終了するなど、求心力は完全に失われている。SONYが、日本でも米国の後を追うのは時間の問題なのかもしれない。当然、その時には、iTunes Store Japanへの楽曲提供も開始されるだろう。