インディの利点の一つは、ファンと直接やり取りできることです。

むしろ、インディはファン以外とやり取りする必要がないとも言えます。流通、小売り、評論家、メディア、こうした人たちのことを完全に無視することができます。

逆に言えば、ファンこそが命であり、ファンを大事にできないインディは終わりです。

10,000人のファンがいれば、インディは音楽で飯を食っていけるとよく言われます。マーケティングの世界には、5%ルールという考え方があり、簡単に言えば、あるグループがあった場合、その5%は、何でも購入する人たちだと言うものです。

10,000人の5%は500人です。つまりCDを出せば、最低500人が買い、Tシャツを売れば500人が買い、ライブには常に500人が来てくれる、と考えられます。これが最低ラインなら、音楽だけで十分食べていけそうな気がするでしょう?

この考え方が正しいとすると、インディがやらなければならないことは、10,000人のファンを生み出し、その数をキープするか増やし続けることです。

ライブのページにも書いてありますが、インターネットを使えば、効率よく多くのファンと接点を確保できます。メーリングリストを設置して最新情報を配信したり、キャンペンを展開するのは簡単なことです。

しかしツールや方法はあっても、それを有効に使えるかは、使う側にかかっています。メーリングリストも、メジャーレコード会社から来るようなホームページに書いてある内容を繰り返す事務的なメッセージばかりでは、配信解除されるか、読まずに捨てられるだけでしょう。

ファンはアーティストとできるだけ親密な関係を期待しています。デートしたいというわけではありません。でも、自分のことを認識して、町ですれ違ったら挨拶してほしいし、新譜を買ったらサインしてほしいのです。

この項では、そんなファンの期待に応え、いつまで自分たちの音楽を応援してくれるコミュニティへと育てる方法について考えてみます。